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たぐぼーとのいちにち [仕事]

読み聞かせ時間・・・3分10秒
ウケ度・・・静かにきいていました。
印象度・・・どこがいいのかいえないけど、いいんだなあ。

みなとの1日。
タグボートの仕事をたんたんと描写してあります。

荷物を運ぶはしけをコンテナ船につけてまわって
30年働いた古い船を港にひいてきたり
大きな移民船「アルゼンチナ丸」を港の外までひっぱったり
1日中働いて、夜港に帰るのででした。

これだけ。


たぐぼーとのいちにち

たぐぼーとのいちにち

  • 作者: 小海 永二
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2004/04/20
  • メディア: 単行本



タグ:小海 永二
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サイバーセキュリティのひみつ [社会]

まんがでインターネットの危険を解説。
小学5年生の百合子とトオル。百合子の兄で中学2年生のテツヤがサイ婆(おばあさん姿の妖精?)とシマフクロウのアルキメデスににインターネットの危険性を教わるというあらすじ。

インターネットが普及し始めて20年。便利な反面危険も増えている。


パスワードは家のカギと同じ、人に教えないし、友達や家族でも勝手に人のパスワードを破るのはいけない。また破られるような簡単なパスワードにしておくのもいけない。

日記や家族の写真、年賀状の宛名や友人のメアドなど、PCやスマホには個人情報がいっぱい。パスワードが破られれば、すべてみられてしまう。

やたらとスマホの無料アプリをインストールするのも危険。アドレス帳のメアドを盗まれることがある。信頼できるウェブサイト以外からはアプリをダウンロードしないこと。
一度もれた情報は取り返しがつかない。

パソコンへの侵入方法と対策
・ばれやすいパスワードで侵入→推測されにくい複雑なパスワードにする
・セキュリティホールから侵入→ソフトをアップグレードして最新にする、ウィルス対策ソフトをいれる
・メールに添付されたファイルやダウンロードしたファイルから侵入→ウィルス対策ソフトをいれる
・フィッシング詐欺→都合のよい話がかかれているウェブサイトやメールはあやしい、リンクをみたり返信したりしない。本物かよく確かめて。

企業などで使われるサイバー攻撃対策方法
IDS・・・侵入検知システムで24時間監視して通報するソフト。
IPS・・不審なものを自動的にブロックするソフト。

3人がサイバセキュリティを仕事としてやっている国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)を見学。
日本にきている膨大な不審な通信から日本の情報を守る組織
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
政府の内閣サイバーセキュリティセンター
警察庁のサイバーフォースセンター
防衛省のサイバー防衛隊
など

「情報モラル・セキュリティコンクール」「セキュリティ・キャンプ」などのイベント紹介。

SNSのいじめやいじわるについてもさらっとふれていた。

サイバーセキュリティのひみつは無償公開されています。

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子どもに語る アジアの昔話〈2〉 [昔話]

パキスタン 王さまとオンドリ
王様の領地を管理していたオンドリは、労賃に耳にはいるだけの小麦をもっていっていいといわれたので、ひとつぶのこらず耳にいれて、遠い国の王様のお姫様に結婚を申し込むために旅にでます。
途中キツネ、オオカミ、ハイエナ・ライオンにあって、みんな耳にいれていきます。
遠い国の王様は姫に結婚を申し込むとは無礼だと、オンドリを動物小屋に放り込みますが、鶏小屋ではキツネが、羊の囲いではオオカミが、ロバのおりではハイエナが、王様の前ではライオンが耳からでてきて助けてくれたので、とうとう王様はオンドリに頼んで姫と結婚してもらうことにしました。

ラオス 小石投げの名人タオ・カム
足が不自由で歩けないタオ・カムは両親もないので親切な人に食べ物をわけてもらって暮らしていました。一日中同じところにいて暇なので小石をなげて的にあてるのが上手になりました。村の子どもたちが小石をもってきてくれるのでどんどん練習して、とうとう木の葉に動物の形の穴をあけて、影絵を楽しめるほどになりました。
王様がこの芸をみて、宮殿にタオをつれていき、会議でしゃべりすぎる大臣をだまらせるため、物陰から大臣が何かしゃべろうとするたび土のつぶを口に放りこませました。そして会議が終わった後、他の大臣の報告を聞くことができたといったので、大臣はしゃべりすぎていることに気が付きました。タオ・カムはお城で不自由なく暮らしました。

インドネシア お米の話
大神さまが宮殿をたてるので石をもってくるように神々に命じました。しかしヘビの神は石を運べません。涙をながすとそれが3つの卵にかわりました。ヘビは石の代わりに卵を持って行こうとしますが途中で2個わってしまい、ここから生まれた豚は牛に育てられ、レンブ・グラマンという魔力を持った大牛の弟分になりました。
残った卵からは美しい女の子が生まれ、デビ・スリと名付けられ大神さまの宮殿で大事に育てられました。デビ・スリは美しいだけでなく気立てもよく誰からも愛されたので、神々は大神さまがデビ・スリと結婚したいといいだすのではと心配しました。デビ・スリは養女なので娘と父親が結婚すると世界が破滅すると考えられていたからです。神々は果物に毒をもってデビ・スリを殺しました。
デビ・スリの墓からは米が生えたので、大神さまは米をパジャジャランという国の王に与え、育て方や食べ方を教えましたので、パジャジャランは豊かになりました。
しかしよこしまな商人が、米を買い上げようとしました。パジャジャランの王は天からの贈り物を売れないと断ったので、商人はレンブ・グラマンに頼んでパジャジャランの田んぼをあらさせました。神々はスランジャナという若い神を送って両者が戦い、人々味方したこともありスランジャナが勝ちました。それからというもの、レンブ・グラマンと二匹の豚は田んぼを守る役目をはたすようになり、田んぼはあらされることがなくなりました。

バングラデシュ ジャッカルとワニ
ワニには7匹の息子がいました。なんとか教育をつけてやりたいと思い、学者と呼ばれているジャッカルのところで勉強させることにしました。しかしジャッカルは子どもたちを1日1匹づつ食べてしまい、そのまま遠くに引っ越してしまいました。
ワニはジャッカルに復讐しようと辛抱強くまちました。やっと水辺にジャッカルが来たので足をくわえますが、ジャッカルが「ぼくのステッキをはなしてください」といったので、本当の足をくわえようと放してしまい、逃げられてしまいました。その後も木苺の木の下で待ち伏せしているのを見抜かれたりうまくいきません。
しかし森に食べ物がなくなってきた時ジャッカルは警戒していた川辺にカニをとりにきました。ジャッカルの匂いをかぎつけたワニは尻尾にくいつきます。ジャッカルは「ぼくのあみをはなしてくれよ」といいますが、ワニは今度はだまされず水にひきずりこんでジャッカルを溺れさせたのでした。

ネパール ひょうたんが行く
女が嫁にいった娘に会いにいくために森を通り抜けようとすると、キツネに会いました。キツネは女を食べようとしますが、女は帰り道では自分はもっと太っているので、その方がいいと説得します。同じようにトラとサルの王様も説得して森を通り抜け娘のところでひと月を過ごします。そして帰りはひょうたんの中に入って森を通り抜けようとしますが、キツネにみやぶられて捕まってしまいます。女は蒸し焼きにするなら薪が灰になってからがいいと説得し、灰の上におかれた石にのると灰を獣たちの目にまきちらして逃げてしまいました。

スリランカ ヒョウとトカゲ
ヒョウがトカゲを捕まえて食べようとすると、トカゲはヒョウと戦うといいます。そこで3か月後に戦うことにしました。トカゲは毎日田んぼで泥を体につけてオオトカゲになりました。戦いのときも泥にまもられてヒョウが打ち付けてもダメージをうけません。そしてヒョウの体のあちこちにかみついたので、ヒョウは逃げ出しました。
ヒョウが木の下で休んで独り言をいっていると、木の上のきこりが聞いて、ヒョウがトカゲにまけたのがおかしくて笑ってしまいました。ヒョウは秘密をしられたので木こりを殺そうとしますが、きこりは誰にもいわないと見逃してもらいます。しかし家でも様子がおかしかったので、とうとう妻に話をしてしまいました。煙突でこの話を聞いていたヒョウは、木こりを殺すため夜中にベッドごと木こりを森に運びます。目を覚ました木こりはとっさに「トカゲがねらっている」といったのでヒョウはびっくりして遠くの森に逃げていってしまいました。

タイ マカトのたから貝
モーンの国のマカトはみなしごで、自分で一生けん命働いて暮らしをたてていました。よく働いたのでみんなマカトをはたらきものだといいました。
ある日マカトはスコタイの国に旅にでて、運試しをすることにしました。
スコタイの国で王様のゾウ使いの妻に助けられ、ゾウの世話をすることになりました。ある日王様がゾウをみにやってきてマカトに声をかけてくれました。王様が落としていった1枚のたから貝をマカトはもらいました。
たから貝はお金になりますが、価値はわずかしかありません。マカトは市場で種と交換してもらうとしますが、相手にされなかったので、指を種につっこんでくっついて来た分だけと交渉して、ようやく種を手にいれました。ゾウ使いの家の庭をかりて青菜をつくり、それを王様に献上してたから貝の話をすると王様はマカトの勤勉なのに感心してとりたててくれました。その後大臣になり、王様の娘と結婚してモーンの国を治めるようになりました。

ベトナム 大うそつき
おおうそつきの少年がいました。育てていたおじさんとおばさんは、あんまりウソがひどいので少年を籠にいれて川に放り込むことにしました。少年は「最後にウソの付き方という本をとってきてほしい」と二人を騙して追い払い、通りかかった目の見えない男をだまして逃げてしまいました。しかし逃げ込んだ竹やぶで金のつまったツボをみつけ、一家は金持ちになって暮らせるようになりました。
おじさんとおばさんは、よいお嫁さんがあればうそをつかなくなるかもと結婚させましたが、しばらくはよくなったものの、またうそをついたり人を騙したりするようになりました。
ある日森でトラの子をみつけ、いたずらで前足をおります。親がとんできて木の葉を前足にぬると、あっという間に足は治ってしまいました。うそつきはこれをみて、その木をもちかえり大切にしました。しかし、夫婦げんかをしたとき妻が木の根元にゴミをまいてしまい。木は空中にうきあがります。そして木を止めようとしたうそつきをつれて月までいってしまったのでした。

ミャンマー 四つの人形
人形つかいの息子アウンは運試しのたびにでました。父親は4つの人形をつくってくれました。人形はアウンが尋ねると知恵も力も授けてくれました。アウンは人形の力である隊商の荷物と、残されていた隊商の隊長の娘マラをてにいれます。なんでも手にはいったアウンですが、マラはアウンを許さず口をきいてくれません。何年か後マラの父親が訪ねてきました。マラは父親から奪ったものを返してほしいとアウンに頼みますが、人形が反対して言い争いになっている間に、マラと父親はでていってしまいます。絶望したアウンはそれまで助言をもらっていなかった隠者の人形に助言をしてもらい、宮殿の暮らしをすてて托鉢僧になりました。そしてマラと父親に会い許しを請うと、一緒に宮殿にかえりました。助言をくれた四つの人形の像をたてて祀りました。

パキスタン お百姓のおかみさんとトラ
お百姓さんが畑を耕しているとトラがあらわれて牛を食わせろといってきました。お百姓さんは牛の代わりに妻の乳牛を食べさせると約束してしまいます。家にかえって妻にいうと妻は猛烈におこって自分が対策を考えるからと夫を先に畑にかえします。そして馬にのって男のふりをして畑にいって大声で「トラが食べたい、トラをみつけたい」といいました。トラは驚いて逃げていきました。途中ジャッカルにぶつかりました。ジャッカルが妻の変装をみぬきますが、トラは半信半疑です。2匹は尻尾を結んで畑に引き返し確かめてみることにしました。お百姓さんはあわてましたが妻はおちついたもので、2匹に声が聞こえるくらいの距離になると「ジャッカルさん、太ったトラをつれてきてくれてありがとう。今すぐ骨をあげますからね」といいました。トラはびっくりして走り出したのでジャッカルはあちこちにぶつかって死んでしまい、トラは二度と戻ってきませんでした。

フィリピン タオの物語
空と大地が近いとき、たったひとりの人間タオという若者はヤシの葉で作った小屋にすみ、夜には月のランプをつけて星のベルトをまき、昼には太陽のランプをつけていた。寝る前にには空と大地と一緒にギターで歌をうたった。3人は仲良くしていたが、ある日ケンカをした。
米つきをしていたタオはつらい仕事にうんざりしたといった。空と大地が「それはお前に仕事ではないか」といったのでますますいらいらして、杵を空や大地にぶつかるくらい振り回した、そしてランプやベルトを投げ捨てた。ひどい混乱がおき、杵でつきあげたので空と大地は次第にわかれていった。
タオは後悔したが、ランプも空も大地も戻ってこなかった。タオに残されたのはギターとうすと杵だけだった。

インド 白いゾウ
王様の庭の庭師シャンカルは夜の庭で白いゾウをみます。それは天のゾウでした。シャンカルはゾウが天にかえるとき尻尾につかまって天の国にいき、楽しくすごしてお土産に果物をもってかえりました。妻には口止めしましたが、妻はだまっていることができず、天国のことが近所の人にしられてしまいました。
みなが天国にいきたがったので、みんなで順にゾウの尻尾につかまった人間につかまって天国にいくことになりました。うまく浮き上がったものの、途中で下の人が果物の実の大きさをきいたので、シャンカルはそれを両手で表現しようとして尻尾を放し、みんなは地上におちてしまいました。

スリランカ 五つのだんご
嫁いだ娘のところへやってきた男。下の娘は家柄しかない貧乏な家に嫁にやられて父親を恨んでいたのでつっけんどんでしたが、上の娘は金持ちと結婚して裕福だったので、甘い米の団子をつくって父親をもてなしました。父親はその料理がきにいって名前をわすれないように「あまいこめのだんご」と繰り返しながら歩いて帰りました。忘れないうちに急いでかえろうとして石に足をぶつけ「あーまいったこりゃいたた」になってしましました。
家に帰っても妻には料理の名前がわかりません。近所の人の口添えでやっと料理の名前がわかり、妻は甘い米の団子を5個つくりました。
しかし、どっちが三つ食べるかにもめて、先に口をきいた方が二つ食べることになりました。二人とも口をきかず何日もたちました。近所の人が心配して見に来ると二人とも弱ってベッドからおきれなくなっていました。二人が死んでしまったと思ったので葬式を出そうとすると、土を掘るシャベルが旦那さんの足にあたり、旦那さんはおもわず声をあげてしまいます。すると妻が大声で「私が3つもらう」といったのでした。

イラン ドシュマンとドゥースト
正直で親切で誰にでも親しくして、貧しい人には施しをする男ドゥースト(友)が旅の途中でドシュマン(敵)という男にあった。二人は一緒に旅をするようになり、ドシュマンの提案で先にドゥーストの食料をわけあって食べることにした。しかしドゥーストの食料がなくなってもドシュマンが自分の食料をわけようとしなかった。ドゥーストは別々に旅をすることにして別れた。
ドゥーストは壊れかけた粉ひき小屋にとまったとき、ライオンとトラとオオカミとキツネの話するのを聞いた。その情報からドゥーストは金貨を手に入れ、王様の娘と結婚して、すばらしい土地をてにいれる。
そのごドシュマンと再会するがドゥーストの話を聞いたドシュマンは自分も粉ひき小屋に行くが、話を聞かれたことを知っている動物たちはドシュマンを見つけて殺してしまった。
ドゥーストは末永く幸せに暮らした。

子どもに語る アジアの昔話〈2〉

子どもに語る アジアの昔話〈2〉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: こぐま社
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: 単行本



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子どもに語る北欧の昔話 [昔話]

〇りすとてぶくろと針
「りす」と「てぶくろ」と「針」が一緒に住んでいて、森へでかけます。針は泉とか腐った木の切り株をみて、「いいものみつけた!」と二人に報告するのですが、二人はちったもめずらしくないと馬鹿にします。しかし針が鹿をみつけて草にまぎれて食べられたあと体の中で暴れて鹿を殺したのをみて、二人は感心し、針に言われたとおり、泉の水をくんで、腐った木の切り株を薪にして鹿を料理したのでした。

〇北風をたずねていった男の子
まずしい家の男の子が粉を運ぼうとしたら、3回も北風に粉をふきとばされてしまいます。
男の子は北風のところへいって、粉を返してもらおうとしますが、北風は返せないと違う宝物をくれます。しかし、帰りに泊まった宿の主人とおかみさんが宝物をガラクタとすりかえてしまいます。これが2回続いたあと、3回目にもらった魔法の混紡で宿の主人から宝物を取り返し、男の子は家に帰りました。

〇銅の鍋
昔金持ちだった家の奥さんと息子が、今は地主に借金をかかえてお金を返すことができません。息子は川をわたろうとしていた小さなみすぼらしい男を手伝って銅の鍋をもらいます。これを火にかけて頼めばなんでももってきてくれるのです。二人は鍋に頼んで地主さんの家からお金を持ち出しました。地主さんは怒って鍋を捕まえようとしたら鍋にはまって動けなくなりました。息子は地主さんの娘と結婚するのを条件に鍋からだしてあげました。しかし、結婚式の日に鍋はきえてなくなっていました。

〇屋根がチーズでできた家
子どもの肉を食べるのが大好きなトロル女の家は屋根がチーズでできていました。
貧しい小作人夫婦の息子と娘がチーズを食べて、つかまります。
息子は知恵のある子で、太らせてから食べた方がいいとトロル女を説得し、時間を稼ぎ、食事ももらいます。
いよいよかまどにいれられそうになると、焼き板から転げ落ちてみせて、乗り方がわからないといい、トロル女に見本をみせてくれと頼んでだまし、かまどで焼き殺してしまいます。
二人はトロル女の宝物をもって家に帰りました。

〇ちいさなおいぼれ馬
美しいものが好きな王子はみにくいものが許せません。ある日うすぎたない老人とみっともない馬をみて追い払わせましたが、老人は魔法使いだったので王子は小さな老いぼれ馬にされてしまいます。そして「けがれのない姫が、おまえを一番大切な友達」といってくれるまで呪いはとけないのです。
農家の息子ハンスにひろわれた馬は一生けん命働きハンスと仲良くなりますが、ハンスの父親は馬をうりはらおうとします。ハンスはなんとか邪魔をしようとしますが、とうとう馬は売られてしまいます。ハンスは馬をおいかけていきました。
お城の下のお姫様に引き取られることになった馬をみつけハンスも世話をするため一緒にお城に行きます。
お城には二人のお姫様がいて、上のお姫様が母親の形見の指輪を魚釣りのときになくしてしまいます。馬が蹴り上げた魚から指輪がみつかりハンスは上のお姫様は結婚させられそうになりますが、正直なハンスは指輪をみつけたのは馬だといいます。
馬が上のお姫様と結婚させられそうになったとき、下のお姫様が馬にすがりついて「お前は私の一番の友達」といったので呪いは解けて、王子と下の姫が結婚して王子の国に帰り、ハンスと上の姫が結婚して王国を継ぐことになったのでした。


〇正直な若者とねこ
欲張りな父親の遺産をついだ息子が夢のお告げをうけます。
父親がよくない方法で残した財産は、半分は貧しい人に分け与え、半分は海に捨てろ、そしてうきあがってきたものだけをうけとってよい。
息子は夢の通りにして6スキリング手に入れ森に行きます。泊めてもらった家にいた猫を残ったお金で手にいれて旅をつづけ、お城にやってきます。
お城ではねずみが食卓をかけまわっていたので、ねこが追い払います。感謝した王様は息子をお姫様と結婚させてあととりにしたのでした。結婚式には息子を旅の途中で泊めてくれたひとたちが呼ばれ、みんな大臣になりました。

〇トロルとうでくらべをした少年
ヤギ飼いのラッセは偶然トロルの小屋をみつけます。最初は怖かったのですが、知恵を使ってトロルをだまし、家に入り込んで策略でトロルをやっつけて宝をもって家に帰ります。
おかゆをどれだけたくさん食べれるか競争して、こっそりおなかのところにつけた袋におかゆをためておいて、おなかがいっぱいになったら腹を切ってだすんだといって、袋を切ってみせたらトロルは本当に自分のおなかを切って死んでしまった。

〇トリレヴィップ
一人の娘が教会の帰りに独り言で数を20まで数えていました。それをお屋敷の若様にきかれたので、一晩でつむ糸の数を数えていたといいわけします。お屋敷によばれ一晩で20の糸をつむようにいわれますが、できません。こびとのニッセがあらわれてお嫁さんになってくれれば手伝ってやるというので娘は承諾します。しかし、あとで後悔しました。
一方お屋敷の奥様は娘が働き者だから若様と結婚させようとします。娘はニッセのことがいいだせなくて準備がととのえられていきます。娘が元気がないのでニッセが理由をきくと、娘は訳を話します。ニッセは自分の名前をあてたら自由にしてやる、期間は3日で、あてられるのは3回といいます。
お屋敷の漁師が結婚のごちそうのために毎日狩にでて、ニッセが踊りながら自分の名前はトリレヴィップでもうすぐ娘と結婚できると歌っているのを聞きます。娘の友達がこの話をきいて娘に伝えたので、娘は名前をあてて、若様と結婚できました。
親切なニッセは結婚式に醜いおばあさんが来るから、大事にもてなすようにといいのこします。おばあさんたちは、糸をつむいで目が赤くなり、口は裂け、足が悪くなったといったので、娘は若様から「もう糸をつむがなくていい」といってもらえたのでした。

〇いのちの実
りんご畑を相続した3人兄弟ですが、上二人が畑を半分にしてしまい、末っ子はりんごの木1本しかもらえませんでした。畑には「いのちの実」をつけるりんごがあると父親は言い残していましたが、どの木なのかは教えませんでした。
国のお姫様が病気になったとき、上の二人の兄は自分の畑のりんごをもっていって運試しをしようとしますが、森であった老婆にうそをついたため、りんごは違うものに変わってしまい、追い返されました。弟は正直に対応したので、弟のりんごでお姫様は元気になりました。
王様はお姫様と結婚させようとしますが、お姫様は身分違いの男を嫌って無理難題をふきかけます。弟は旅の途中で助けた川カマス、ミツバチ、カラスの助けをかりて切り抜け、二人は結婚するのでした。

〇リヌスとシグニ
王子のリヌスは狩にいってトロル女に捕まってしまいました。王様は王子をみつけたものに国の半分を与えるとおふれをだします。
小さな小屋に年取った両親と住んでいるシグニは王子を探しに森に行きました。トロル女の家で眠っている王子をみつけますが目をさましません。娘は家にかくれて王子の眠りをさます方法を知ります。王子はトロル女に結婚してくれてといわれて断り続けていたのです、トロル女たちは(二人いるのです)、自分たちがでかけている間王子が逃げないように魔法で眠らせていたのです。
シグニはトロル女たちの留守に王子をおこして、トロル女たちが森でなにをしているか、王子の寝かせられているベッドに掘ってあるルーン文字の意味をききだすように助言します。
ベッドはルーン文字の呪文をとなえると空を飛んで好きなところへいけるものでした。そしてトロル女たちは昼間森で卵の投げっこをしていて、卵を落とすと死んでしまうこともわかりました。二人はベッドでトロル女たちのところへいって王子がやりで卵をわって、トロル女たちを殺し、宝物をもってシグニの家に戻ります。
そして王子はお城に戻り王様にお願いしてシグニと結婚します。

〇おんどりときつね
きつねとおんどりのだましあい。きつねがおんどりを騙して両目を閉じさせてさらっていきます。しかしさいごにおんどりが猟師が来たとウソをついてきつねを追い払いました。

〇赤いめ牛
お后様を亡くした王様が、自分の娘と結婚しようとします。娘はいやがり泣いているとおばあさんが来て知恵をさずけてくれます。なぜか「カラスのくちばしでドレスをつくる」とか。
でも結婚させられそうになったので、カラスのくちばしのドレスをもって赤いめ牛にのって娘は城をでていきます。
銅と銀と金の森をとおるとき娘はめ牛のいうことをきかず、め牛は雄牛とたたかうことになりましたが、なんとか倒してお城にたどりつきました。そこで娘は料理番にしてもらいます。
みんなが教会にいくとき娘は一人で残って料理をしていましたが、め牛の助言でカラスのくちばしのドレスを着て教会にいきました。(料理はめ牛がしました)娘の美しさに王子様は声をかけようとしますが、礼拝が終わるころ娘は森で手に入れた魔法の葉を使って消えてしまいます。しかし3度目に王子は靴を手にいれました。
国中の娘にはかせてみましたが合いません。最後に王子の母親が料理番の娘を思い出しはかせてみたらぴったり。二人は結婚することになりました。結婚式には娘の父王もよばれお祝いにきてくれました。

〇屋敷こびと
大きなお屋敷のご主人がとびきりおいしい食事をつくるように料理人にいいつけます。しかし料理ができると屋敷こびとが来て、すべて食べてしまうということが3度続き、料理人は首になってしまいます。屋敷こびとは料理人に好きなものがだせる小箱をくれました。
料理人のあとに召使頭が料理をしていましたが、この小箱が欲しくなりました。(その前に屋敷の主人の命令で屋敷こびとをおたまで殴っていたんですけどね)そして屋敷こびとを呼び出して、いらないというのにスープを味見させ小箱を手に入れます。しかしそれはトロルがでる小箱で、主人と召使頭はさんざん殴られました。そのあと屋敷こびともいなくなってしまいました。

〇ドブレ山のねこ
おおきな白熊をつかまえた男が王様に届けるために旅して、クリスマスイブの晩にドブレ山のふもとにつきました。ハルヴォルという男の小屋に泊めてもらおうとすると、クリスマスイブには大勢のトロルがくるので家をあけなければならないというのです。男はトロルがいてもいいからと白熊とともに泊まることにして、ハルヴォルの一家は外にいきました。夜トロルたちがきて騒いでいると、白熊の鼻にあついソーセージがあたってしまい、トロルたちは追い出されてしまいます。
翌年、ハルヴォルが木をきっていると、森の奥から「お前の大きな猫はいるか?」と声がします。ハルヴォルが「いるよ、子猫が7匹うまれて、親猫より乱暴だ」と答えると声は「お前のところには金輪際いかない!」といって、それからはハルヴォルの家にトロルは来なくなりました。

〇木のまたアンティ
二人の預言者が旅の途中で泊まった家で男の子が生まれました。預言者が占うと、ちょうどその家に泊まっていた毛皮商人の跡取りになるとでました。これを聞いた商人は予言が実現しないように、男の子をもらいうけ(その家にはすでに子どもがたくさんいたので)森で木のまたに赤ん坊を挟んで立ち去ります。しかし、狩人が男の子をみつけてアンティと名付けて育てました。「木のまたアンティ」と呼ばれていました。
何年か後に商人がとおりかかり、名前から自分が捨てた男の子と悟りました。商人は家に手紙を届けてほしいとアンティに頼み、その手紙にアンティを殺してしらかばの木に吊るすように書いたのでした。そうとはしらないアンティは手紙をもって旅にでますが途中で眠くなって眠っているうちに、いたずら好きな二人組が手紙をみつけて商人の筆跡をまねて書き換えてしまいます。手紙はアンティを娘の婿にして、犬をしらかばの木に吊るすようにとかかれていました。家の人たちはいうとおりにしました。
家に帰ってびっくりした毛皮商人は、アンティを厄介払いしようとポホヨラに行って北の館の女主人、かしこいロウヒに人間にとって幸せとは何かきいてくるようにいいます。
アンティは旅にでて、途中困っている男やおばあさんにもロウヒへの質問を預かってすすみます。
ロウヒの館には娘がいて、アンティを気に入って助けてくれます。ロウヒは普通に質問してもダメなので、娘がそれとなく聞いてくれて、アンティは隠れてその話をきくのです。
アンティは途中で質問の答えを教えて宝物をもらいます。
毛皮商人はアンティが妬ましくてたまらなくなり、自分も旅にでます。
ところでアンティが預かった質問の中に、渡し守のおばあさんがどうしたら仕事をやめれるか?というものがありました。答えは「今度人を渡したら先に岸にあがって、左肩で船を押し戻し、私は地面の上に、おまえさんは船の中にという」というもので、毛皮商人はおばあさんの代わりに渡し守になって佳恵ってきませんでした。
ちなみに人間にとっての幸せは「大地とともに働くこと、木を切り倒し、根を掘り起こし、石を集めて水路をつくり、地面をたがやすこと」だそうです。


子どもに語る北欧の昔話

子どもに語る北欧の昔話

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: こぐま社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 単行本



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平家語物 (上)(中)(下)―マンガ日本の古典 (10) (11) (12) [歴史]

絵は横山大輝。これもぴったりですねえ。

冒頭は有名な「祇園精舎の・・・塵に同じ」と見開きの京の絵からはじまります。多分京だと思う。
そして平清盛の六波羅の家へズームイン。
物語は清盛が50歳で太政大臣一位になったところからはじまる。
ここで、武士の歴史のおさらい。
400年続いた藤原貴族政治のなかで武士は地下人とよばれ、わずかの領地をもらって貴族の番犬のような存在だった。
武士のなかでも東の源氏、西の平家は名門だったが、どちらかというと源氏のほうが摂関家にきにいられていて勢力は強かった。しかし保元、平治の乱で敗れたほうに味方したため勢力がよわまった。
保元の乱のあと、関白の義兄・藤原信頼が大将の位をもとめてきたのを信西が断り、それを恨んだ信頼が源義朝をつかって信西を討ち取り、帝と上皇を閉じ込めた。しかし清盛が二人をうちとり、これから清盛の出世が始まる。このとき源義朝の子どもたちも殺されるところだったが、清盛の母のとりなしで頼朝は伊豆へ、そのほかの子どもたちは出家させることにしてそれぞれ違う寺に預けた。鞍馬寺に預けられたのが義経である。
清盛の妻時子の妹慈子が後白河上皇の妻になり皇子を生んでいたことも影響していたらしい。清盛の出世は藤原氏っぽいんだね。

清盛が太政大臣になって4か月、病に倒れた。そのころ二条天皇は崩御、二歳の六条天皇が即位していた。清盛に万が一のことがあってはと考えた後白河上皇は、慈子の産んだ皇子を即位させ高倉天皇とした。この皇子は第7子であったが慈子を寵愛していた後白河上皇の意向である。しかし、清盛は回復し、長寿を願って仏門に入り清盛入道相国と呼ばれることになる。後白河上皇も仏門にはいり法皇となった。

平重盛の長男が摂政の車が通るとき馬からおりなかったので、乱暴をうけ、清盛が激怒したが、重盛は「非はこちらにある」と諭した。しかし清盛は反撃をしてしまう。すると重盛は実行者を解雇して、息子を謹慎させた。みな重盛の公平な裁きに感心したという。しかし、平家の横暴を嫌う貴族たちも大勢いた。
高倉天皇は清盛の娘徳子と結婚。徳子は皇后になる。

平家に反発する貴族たちが鹿谷(ししのたに)で法皇をまじえて平家を討つ密議をしていたが、計画の途中で比叡山とのトラブルが発生。強訴(天皇の祖霊をまつる神輿をかついだ僧兵が朝廷や摂関家へおしかけること)に発展するが、これを平家の武士たちが撃退。それをみた密議に参加していた多田蔵人行綱が清盛に陰謀を密告。西光らが捕まり処刑された。陰謀に加担していた重盛の舅は一度は重盛に救われるが流刑先で亡くなる。
清盛は法皇も軟禁しようとするが重盛に止められる。そして兵を自分のところへ集めたので清盛は「これでは院をせめるなどできない。よくできた息子だ」と、法皇の軟禁を諦め、福原の街づくりに力をいれることにする。清盛は宋との貿易に力をいれていたのである。

清盛の娘徳子は皇子を生む。このことで清盛と院との勢力争いは激しくなる。
さらに重盛が43歳の若さで亡くなり、院と清盛の関係は悪化。ついに清盛はクーデターをおこし関白や太政大臣らは幽閉され、法皇も鳥羽の離宮に幽閉された。
高倉上皇は20歳で譲位。三歳の安徳天皇が即位する。高倉上皇はまず平家の守り神厳島神社に社参し、清盛の機嫌をとり、父である後白河法皇の幽閉をといてもらった。

後白河上皇の第二皇子以仁(もちひと)親王は、高倉上皇の母慈子にうとまれ、30歳をむかえてもひっそり暮らしていた。かれに平家討伐をもちかけたのは源三位入道頼政。かれは源氏でありながら平治の乱のときに朝廷に弓はひけないと平家方にくわわった源氏である。そのまま平家の世の中で出世していたが、70歳をすぎてついに反旗をひるがえしたのだ。理由は息子が清盛の三男宗盛に侮辱されたためである。親王は頼政に説得され平家討伐の令旨をだす。各地の源氏はよろこんで立ち上がったが、令旨がばれて親王は女装して園城寺逃げ出す。園城寺は比叡山や興福寺に助けをもとめる。興福寺は賛同してくれたが比叡山は断ってきた。源入道頼政と息子たちも親王を守ろうとするが、源氏の武士たちが集まる前に平家の討伐軍によって反乱軍は討ち取られてしまう。親王を逃がして覚悟して自害した。親王も興福寺まで逃げきれず殺される。

この乱のあと清盛は園城寺を攻め焼いてしまう。そして福原に遷都を命じる。比叡山と興福寺の動向を気にしてのことだった。貴族たちは驚いたが仕方なく従い、京は廃墟と化してしまう。福原では法皇は三方壁の部屋にいれられていたという。
福原の清盛のところへ源氏の棟梁頼朝が決起したとの情報がはいる。清盛は3万の軍勢をさしむけるが、坂東武者の武勇を恐れていた平家は水鳥の羽音を源氏の奇襲だと思って逃げかえってしまう。頼朝は平家は撤退したが兵はうしなっていないこと、また朝敵になることをおそれて追撃しなかった。
清盛にとってははじめての負け戦だった。

比叡山のすすめで清盛は京へ遷都することにする。比叡山が興福寺との間をとりもつと約束したからである。しかし興福寺は話し合いに応じなかったので清盛は兵をおくり東大寺など南都一帯が炎上。
心労のためか高倉上皇が崩御。父後白河法皇と、息子安徳天皇の板挟みになっていた人だった。

木曽義仲は、頼朝のいとこにあたる源氏ではあるが、内輪もめから頼朝との仲は悪かった。信濃で兵をあげた。これに続いて九州、四国でも源氏に味方する兵がでていると報告がはいる。宗盛が追討軍を動かそうとしているとき清盛が危篤になり中止、その後清盛は64歳で世を去る。

越後の城四郎助茂(じょうのしろうすけもち)は平家の要請で木曽義仲を追討する4万の兵をおこすが、3000の義仲軍は平家の赤旗で近づいて一気に相手を蹴散らし追い返した。
これをきいて周囲の兵があつまり義仲の軍は5万にふくれあがった。
平家は10万の追討軍をおくった。義仲は5万で迎え討ち、山の地形を利用して、矢合戦で平家の注意をひいているうちに兵の一部に背後にまわし、夜に鬨の声をあげさせて慌てた平家軍を倶利伽羅谷へ追い込んだ。あわてた平家軍は次々と谷におちて敗れた。

木曾義仲が京へくるときいて平家は福原へ向かう。しかし後白河法皇は鞍馬寺へ逃げ込み、平家は連れ出すことができなかった。安徳天皇と徳子、三種の神器などをもって平家は逃げ出した。武者のなかには妻子を京に残したものも多かった。
3年間放置されていた福原はあれはてていた。そこで船をしたてて太宰府にいくことにした。このとき7000騎ほどになっていたという。

木曾義仲が京にはいり法皇は御所にもどった。義仲は従五位佐馬頭になり、他の源氏の諸将も平家から没収した領地や位をもらった。しかし京にはいった兵たちは略奪をおこなったので人々は苦しんだ。法皇や貴族たちは義仲を平家討伐にむかわせようとしたが、三種の神器が平家方にあるため困っていた。法皇は孫の四宮を後鳥羽天皇として即位させる。これで安徳天皇と二人の天皇がたつことになった。

平家は太宰府に逃れたが法皇の命令をもった使者がきたため、昔平家の家来だったものたちも平家討伐にまわるようになり、平家は戦おうとしたが九州の各地から相手方の兵があつまってきたためやむおえず箱崎の津に撤退した。ずぶぬれになり女官は裸足で歩くようなありさまだった。

その後海上に逃れたが、上陸しようにも敵が来るとの知らせばかりでうまくいかない。重盛の三男は悲観して笛を吹いてから入水自殺してしまう。
長門の国(山口県)は新中納言知盛は清盛の四男の領地である。ここの目代が平家の窮状をしって大船や衣服・弓矢などを用意してくれて、平家は讃岐(香川県)の屋島に向かう。そして各地の平家に反攻の使者を送った。平家はたちあがり山陽道8か国、南海道6か国を討ち取った。
義仲は7000騎の平家討伐軍を屋島に送ったが舟の合戦に不慣れな源氏は大敗する。
義仲は1万の兵をひきいて自分で平家討伐へ向かった。それにさきだって征夷大将軍にしてほしいと法皇に頼んでいた。それをきいた法皇は僧兵2万をおくって義仲を追討しようとする。怒った義仲は京へ引き返し僧兵をけちらして法皇、天皇・公卿たちを幽閉する。そして平家と手をくんで頼朝に対抗しようと福原の平家に使者をおくるが、平家に「自分たちは官軍だから、そっちが降伏してこい」といわれて怒る。

木曾義仲に襲われた法皇は頼朝に義仲討伐の使者をだしていた。
頼朝は異母弟の範頼・義経二人に6万の兵を与えて義仲討伐にむかわせる。二人には武士が貴族の飼い犬にならぬよう朝廷から位をもらわないようにと言い含めた。
義仲は宇治川で迎え撃ったが敗れ、法皇を連れ出そうとするも義経にさきまわりされ万策尽きて討ち取られた。このとき巴御前も活躍していた。

法皇は範頼と義経に平家討伐を命じるが、二人は頼朝の命令で院宣をもらうようにいわれていると伝え、手にいれる。平家には天皇と三種の神器があるので、朝敵にされないためである。
義経は夜をおして強行軍をおこない平家の陣を襲った。合戦は明日と油断していた平家は驚いて敗走。義経はさらに一の谷の背後、鵯越をおりて平家をけちらした。このことで範頼率いる本隊は、平家をはさみうちできる状態になり、驚いた平家は海に逃れようと敗走。清盛の五男重衡が捕らえられる。熊谷次郎直実が息子と同じ年頃の若武者を手にかけようとして躊躇するのもこの場面。この若武者は清盛の異母弟・経盛の息子敦盛だった。
法皇は重衡を返す代わりに三種の神器を返すようにいうが、平家は断り、重衡は鎌倉に送られた。それを聞いた四国の維盛(重盛の子どもで27歳)は先を悲観して出家したのち那智の沖で入水。家来二人が殉死した。

頼朝の命令で範頼は山陽道から義経は四国の屋島を攻めるようにいわれた。
義経は摂津に船を用意したが悪天候でかなり破損。それでも義経は夜中に船頭を脅して出発。勝浦まで3日かかる航路を5時間で着いた。たった70騎だったが、屋島の1000騎の平家を夜襲して海に追い出した。朝になって相手の数を知った平家がもどってくるが、命知らずの70騎が戦っているうちに四国の各所から兵があつまりだしたので、援軍を恐れた平家は逃げ出した。那須与一が船の扇を射抜く話はこのときである。
結局平家は長門をめざして逃げて行った。
義経が船を出す前に、味方の武将と口論になり、それから頼朝に告げ口をされるようになった。頼朝は義経の無謀ぶりを法皇にとりいるためではないかと疑うようになる。

義経は船での戦のために熊野水軍の力を借りることにする。弁慶が昔熊野水軍にいたのである。水軍とは当時の海賊である。熊野水軍の協力を得て義経は200艘の軍船で平家を追い、周防で範頼と合流した。しかし勝手に熊野水軍と交渉したことも頼朝の怒りを買うことになった。
源氏の旗色がよいと判断した兵力が集合し、源氏の船は3000艘まで増えていた。
元暦二年(1185)3月24日、源氏は長門壇之浦での決戦に向かう。平家は1000艘の船で迎え撃った。矢をあわせ、その後相手の軍船へ切り込むのである。最後を悟った安徳天皇と徳子、そして祖母の時子は次々と入水。三種の神器も海に沈められそうになった。徳子と神器の一部は源氏によって救い出された。宝剣だけはみつからなかったので、伊勢のものを宝剣とした。
能登の守教経は平家の武者としてすばらしい働きをしていたが、知盛があまり罪をつくらぬようにというので、源氏の武者と組合をして二人を道連れに入水した。すべてを見届けた知盛も入水。
総大将の宗盛は逡巡しているところを部下につきおとされたが、おもりをつけていなかったので浮いてしまい、捕らえられた。そして捕らえられた男たち38名は京を引き回され鎌倉に送られて打ち首になった。

徳子は尼になり平家の菩提を弔った。
平家滅亡の4か月後には頼朝は義経追討令を出す。



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