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江戸時代のサバイバル (歴史漫画サバイバルシリーズ) [歴史]

世界一受けたい授業などでおなじみの河合敦先生監修の日本史漫画シリーズ。
全14巻で、特徴は小学生がタイムスリップしてハラハラドキドキの冒険をするという内容。

ストーリーは、チーム・ガリレオがつくり、漫マンガは早川大介さん。

この巻では江戸時代をとりあげ、副題は生き残り作成となっている。
とりあげているのは「関ヶ原の戦い」から江戸幕府が成立したころまで。

双子の兄弟ケンとハナ。二人は剣道をやっていて、ハナが大会で優勝。
骨董店を営む二人の祖父が、優勝のご褒美にととりだしたのは、徳川家の家紋がはいった箱。祖父の説明では「これは徳川家康公が用いた刀で我が家の家宝」とのこと。

刀は2本あり、「イチモンジ」と「ムラマサ」
ハナはまったく興味を示さなかったがケンはかっこいい!と手にとると、刀の精霊が登場。子どもが触らないとでてこれないのだという。

「イチモンジ」は常識的?だが「ムラマサ」は野心的な刀でケンにとりついて関ヶ原にタイムスリップ。大将の首をとって出世するといって「関ヶ原の戦い」に乱入。
ハナは「イチモンジ」とともに追いかける。

刀の精たちは、大人がくると引っ込んでしまうので、戦場の中二人は取り残される。それを助けてくれたのが徳川四天王の本多忠勝。子どもがいては危ないからと本陣につれかえり家康に会わせてくれる。家康は西軍(豊臣家の家来石田三成の軍)の小早川秀秋が裏切るのをいまかいまかと待っている。最初はびくびくしていたが、裏切りをきいて大喜び。
ケンとハナがもっていた刀(イチモンジ。ムラマサは戦場からもちだせなかった)をみて、これは昔父親からもらった刀だと声をかける。家康も昔刀の精に会っていて、「平和な時代をつくる」と約束していたのだが、大人になって会えなくなっていたのだ。

ふたりは家康のところで湯漬けをごちそうになるが、ご飯にお湯をかけただけのもので、米はかたく、おしんこがついているがすごくしょっぱいといっている。
ふたりきりでご飯を食べているとイチモンジがでてきて、家康との思い出を語る。
そのころムラマサはようやく動けるようになり、ハナの方が剣道の腕がたつからと、今度はハナにとりつこうとする、イチモンジはムラマサを止めようと刀同士の争いになるがムラマサが勝って、ハナはタイムスリップしてしまう。イチモンジとケンも後を追う。

二人がやってきたのは1615年大坂夏の陣。ちょうど真田幸村が敵に取り囲まれたところ、ハナとムラマサが争っているのに敵が気をとられている間に幸村はハナをつれて馬で脱出。ムラマサは再び戦場にとりのこされる。
ケンとイチモンジは家康のところへいって、ハナを探してくれるように頼む。
ムラマサはハナがいうことをきかないので、最大パワーでハナの体をのっとる。

ケンはハナが真田幸村と一緒だと知り、とりあえず家康のところへ戻る。家康は真田を邪魔者扱いしつつ、ものすごく恐れていて、幸村がくるときいて木に登ってセミのふりをするギャグシーンあり。
幸村が家康の陣に攻め込むと、あらわれたのはハナをのっとったムラマサ。ムラマサは真田幸村に襲い掛かる。それをみたイチモンジも最大パワーでケンにのりうつり、対決。しかし馬のフンを踏んで転んであえなく気を失う。その間に家康軍は幸村を追い返し勝利。家康は「これからはイチモンジに約束した平和な世の中をつくる」と二人に約束。

二人はイチモンジと現代に帰ろうとするが、最大パワーを出したためエネルギー不足でうまくいかない。とんだところはまだ江戸時代で、犬においかけられている若様を助けたら、今度は米泥棒と間違えられる二人。
しかし、刀をもっていたことから武士だと思われ、今度はおもちをごちそうになる。このとき農村で新しい農具で脱穀をしているところを見る。また農村では米はすべて年貢になってしまうのでもちなどはめったにたべれないことを知る。

刀をみると刃こぼれがすごいことから、刀の精のパワーを取り戻すために二人は江戸へいって刀を研いでもらうことを決意。大名行列に江戸につれていってもらおうと飛び出すが、無礼ものと切られそうに。そこに犬から助けてあげた若様がでてきて、とりなしてくれる。二人は若様と一緒に江戸へいく。

ムラマサは若様をみて「竹千代~」とかけよるが、若様は覚えがない。あとでわかるがムラマサは徳川家光が子どものころ(幼名が竹千代)友達で、竹千代が「日本一の侍になる」といったことから、大将首をたくさんとれる刀になろうとしていたのだった。

ハナとケンは若様から江戸時代の服をもらい刀の研ぎ師を探す。お金がない二人だったが、戦もなくなり刀がめずらしかったのと名刀だったので特別に無料でやってもらえることに。しかし念をおしておいたのに、楽しくなった研ぎ師がイチモンジだけでなくムラマサも研いでしまい、パワー全開になったムラマサはケンをのっとって将軍のところへ。そして「戦を起こせ」と脅す。

この将軍が徳川家光で刀をみてムラマサを思い出す。ケンにとりついた状態だったので二人は会話でき、家光が「日本一の侍になりたいといっただけ、大将首をとらなくても、おれ将軍の息子だし」というと勘違いに気が付いたムラマサは刀に戻ってしまう。

家光は「ムラマサの気持ちはうれしかった。これからは戦のためではなく人を守る刀になれ」と念じてムラマサを返してくれる。
ハナとイチモンジも合流し、一緒に祖父の骨董店に戻った二人をみて、祖父はいつの間に着替えたのか不思議がる。
ふたりは刀をもらうね!といって外へ遊びにいこうとして祖父にとめられる。登録証なしで持ち歩くと銃刀法違反なんだよね。


ここからはコラムの内容

家康は元は三河の国の小さな戦国大名で小さい頃は今川義元のところで人質になり、その後は織田信長に協力して、遠江や駿河を勢力範囲にしていた。その後豊臣秀吉により関東地方に領地をうつされ、そこを開発して江戸の町をつくった。

秀吉が亡くなると関ヶ原の戦いで豊臣氏をやぶり天下人となり、征夷大将軍になって江戸幕府を開いた、2年で息子の秀忠に位をゆずり、徳川氏が代々天下をおさめることを世の中にしめした。
ちなみに関ヶ原の戦いで西軍を率いたのは秀吉にとりたてられた官僚の石田三成。戦いのあとには処刑された。西軍を裏切った小早川秀秋は秀吉の正室おねのおいで、備後国の有力大名の養子になっていた。関ヶ原の戦いのあと21歳で病死した。

江戸時代には、幕府が直接支配する領地(天領)と、大名が支配する藩があった。大名には種類があって

親藩・・・御三家をはじめとする徳川一門の大名
譜代・・・本多忠勝など、昔から徳川氏に従っていたけらいの大名
外様・・・九州の細川や島津など関ヶ原の戦いの後に正式に徳川氏に従った大名

とわけていて、外様は遠くの領地を与えた。
幕府は藩をとりつぶしたり、領地を変えたりできた。大名を統制する法律「武家諸法度」があった。

江戸幕府を開いた家康は豊臣氏を滅ぼすため方広寺の鐘の文字に難癖をつけて戦いを始める。大阪冬の陣では真田幸村が「真田丸」を作って活躍し、攻めあぐねた家康は和平をもちかけ大阪城の堀をうめてしまい、次の夏の陣で豊臣氏を掘滅ぼしました。
真田幸村の名前が日の本一の兵として有名になるのは大阪冬の陣以降だそうです。

1613年に国内のキリスト教徒が外国と結ぶことをおそれた幕府はキリスト教禁止(禁教令)また、キリスト教が広まらないようにヨーロッパとの交流を制限。オランダはキリスト教を広めないと約束し、出島に限って貿易をみとめられ、キリスト教国でない中国や琉球とも貿易が行われた。貿易は幕府に独占され利益も独占された。
1937年、島原と天草で農民が反乱をおこした。多くがキリシタンで、キリスト教徒への弾圧や厳しい年貢、飢饉などへの不満から3万人が一揆に参加。しかし幕府は10万を超える兵力で鎮圧する。そのご絵踏みなどがおこなわれ、さらにキリシタンの取り締まりは厳しくなった。

平和な江戸時代には農具の改良もすすみ、この時代の農作業のやりかたは昭和のはじめごろまで全国でみられた。新田開発もさかんにおこなわれた。
江戸時代は10%の武士が他の身分を支配した。80%が農村に住む農民(林業・漁業含む)で、幕府は年貢をきちんととるために百姓の家を5戸一組にまとめた五人組制度をつくった。

参勤交代は家光が始めた制度で、大名は地元と江戸を1年交代で往復することが義務付けられ、妻と子は江戸に強制的に住まわされた。往復の費用や江戸城の改修などで大名の出費がかさみ、反攻できなくなっていった。

江戸は将軍様のおひざ元として大名屋敷や武士の住む政治の街で、武士の生活をささえるたくさんの職業の人がすんでいました。18世紀の初めには人口100万人の世界でもトップクラスの都市でした。
大阪は「天下の台所」とよばれ各地からさまざまなものが集まる商人の町として発展。
京都は歴史ある神社や寺院があり、西陣織などの素晴らしい工芸品が商人を通して幕府や大名の手に渡りました。
他に仙台藩の仙台。加賀藩の金沢、長州藩の萩、薩摩藩の鹿児島まども栄えました。
物流には主に舟がつかわれ、大阪と江戸を結んでいたのは菱垣廻船と呼ばれる舟でした。

江戸時代には、漁業や林業、織物などの手工業、酒造り、焼き物、紙などが発達し、農産物とともに特産物を運ぶために道路や水路が整備された。
金山や銀山が開発され幕府のおおきな財源になった。
商業も発展し、最初は特産物を江戸にもってくるだけだったのが、大量の商品を安くうって儲ける「薄利多売」な商売もおこなわれるようになりました。
金銀のおかげで初期の幕府の財政はよかったが、5代将軍綱吉のころからは産出量が減って財政赤字に悩むようになった。

平和な時代が続き経済が発展すると武士や裕福な商人の他に一般人も文化を楽しむ余裕がでてきた。17世紀末から18世紀はじめに盛んだった上方中心の文化を元禄文化という。松尾芭蕉(俳諧)や近松門左衛門(歌舞伎)、菱川師宣(浮世絵)らが有名。


江戸時代のサバイバル (歴史漫画サバイバルシリーズ)

江戸時代のサバイバル (歴史漫画サバイバルシリーズ)

  • 作者: チーム・ガリレオ
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/08/05
  • メディア: 単行本




歴史漫画サバイバルシリーズ【全14巻】特典つき+別巻1冊セット

歴史漫画サバイバルシリーズ【全14巻】特典つき+別巻1冊セット

  • 作者: 河合敦
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2017/03/07
  • メディア: 単行本



タグ:河合敦
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学習まんがシリーズ 名探偵コナン推理ファイル 日本史の謎 5 (小学館学習まんがシリーズ) [歴史]

コナンのマンガで楽しく日本史を学ぶシリーズ第5巻。今回は大正時代、昭和時代・戦前、昭和時代・戦後と平成時代にわけて、3つのマンガとその後の解説ページの構成。

マンガは世界の高校生探偵が集められて主催者のだす謎に答えをだし、もっとも正解と思われる人が優勝という形式。このブログはネタバレ考慮していないので、推理したい人はここで離脱してください。

Part1 シベリア超特急
設定は、まだ小さくなる前のコナンくん(工藤新一)が参加。出題者はアメリカの旅行推理作家ディクソン氏の孫娘。1927年の初冬シベリア超特急の特別列車に乗って行方不明になった。ソ連に住むイギリス人の記者がジェラーニエ駅まで同行、次のナディェージダ駅駅で待ち合わせたアメリカ大使は彼に会えなかった。途中駅はなく、列車をくまなく探し、線路のそばはソ連軍と警察犬で探したがみつからなかった。
列車は6両編成で乗客は100人ほど、最後にディクソン氏が食堂車であったのは4人。パリで乗車した中国人とベルリンで乗車した日本へいく若いドイツ人夫婦、モスクワで乗車したポーランド男性。中国人はずっと辺りの様子をメモしていた。沿線では狩人が列車の中で閃光と煙を目撃。ディクソン氏は銃の名手で常に銃を携帯してたが、今回みつけて走らせている列車には銃撃戦の痕跡はない。
推理はパリからウラジオストクに向かうシベリア超特急の中で当時の車両を走らせながら行う。ディクソン氏が行方不明になったナディェージダ駅までに解答を出す。

参加しているのはイギリス人のローレンス(母はフランス人)。ドイツ人のルードヴィッヒ(母はオーストリア人)、ロシア人のイワノフ。そして判定役の毛利小五郎と娘の蘭ちゃん。

まずディクソン氏がシベリア超特急にのろうと思ったのは与謝野晶子の影響ということになっている。
ルードヴィッヒの曾おじいさんは第一次世界大戦で日本の俘虜になり四国で亡くなった。彼は日本を恨んでいる。

ディクソン氏が「最近どこの国でも得体のしれないものが、自分を飲み込もうとする悪夢をみる」といっていたことから当時の世界情勢の話になる。
バルカン半島にある10ほどの国をロシア・トルコなどの列強で取り合いになり、そのなかで1914年サラエボで18歳のセルビア人の若者がオーストリア・ハンガリー帝国の皇太子を暗殺、もともとは植民地として併合された恨みだったと思われる。他の国が進出してきて独立をする例として韓国もあげられたが、初代統監である伊藤博文は暗殺されている。

それをきっかけにオーストリア・ハンガリーがセルビアに宣戦布告。クリミア戦争でセルビアの独立を支援したロシアがセルビアにつき、オーストリア・ハンガリーと同盟していたドイツがオーストリア側につく。ロシアと三国協商を結んでいたイギリス・フランスはドイツとオーストリア・ハンガリー帝国に宣戦布告した。

戦車・飛行機・潜水艦が使われ、大都市が巨大飛行船で爆撃され子どもたちは田舎に疎開。戦争は4年にわたり、双方の使者は2000万人。

ルードヴィッヒはヨーロッパが戦争している間に日本は工業生産を伸ばして一人勝ちをしたと主張。イワノフは曾おじいさんは日本の38式歩兵銃で戦ったと解説。日本には成金が誕生。いけいけで中国に二十一か条の要求をつきつけでドイツのもっていた山東省をよこすように主張。これで中国や同盟国から嫌われた面もあるが、日露戦争で勝った日本を近代化のお手本にしようと多くのアジア留学生が日本にやってきた。孫文もその一人。しかし中国や韓国を植民地化。中国で五・四運動、韓国で三・一独立運動がおこり日本軍が弾圧。留学生たちも次々と帰国。第一次世界大戦後の1918年シベリアにとりのこされたチェコ・スロバキア軍団の救出を名目に日本・米・英・仏が派兵。実態はロシアの社会主義革命を拡散させないのが目的。他の国は1920年には撤退したが、日本は1922年まで派兵。ロシア側に8万人が死傷、日本人も5000人の死傷者がでて何も得られなかった。しかも領土の野心を他の列強に疑われ孤立。1933年の国際連盟脱退につながっていく。

と、その後謎解き。新一は列車のなかでドイツ人夫婦がディクソン氏と撮影した写真をみて、スーツの仕立てが雑でサイズもあっていなかったことから、本来は高額なシベリア超特急にのれるひとたちでなかったと推理。またイワノフから最近まで工場や油田・炭鉱まで撮影禁止だったことをきき、ディクソン氏の小説はまるでその場にいるように情景がかかれることからソ連はアメリカのスパイと疑って、列車内で殺害。その後車両ごとそっくりいれかえた。また乗っていた人物たちは全員双子の兄弟をもつ暗殺者で、銃撃戦で死亡した人だけをいれかえたと推理。実際ちかくの炭鉱の奥から車両がみつかって解決。メモをとっていた中国人は、途中まで同行していたアメリカ人記者にいれかわった双子が質問されたときボロをださないように見張っていたのだ。

最後にルードヴィッヒが曽祖父のなくなった徳島県の収容所に主催者につれていかれる。そこではドイツ人俘虜の異例が建ち、現地の人が花をたむけていた。現地の収容所の所長は国のために戦った名誉ある人たちだと俘虜を尊敬し、彼らは外出したり遠足や海水浴もできた。地元の人たちにパンやソーセージの作り方を教え、釈放されても現地に残って技術が学問を教えた人もいる。日本で初めてオーケストラをつくって第九を演奏したもの俘虜たちである。今でも交流は続いている。これをみてルードヴィッヒのわだかまりはとける。

解説キーワード
・明治天皇崩御
・大正天皇即位
・関税自主権の確立
・大正デモクラシー
・民本主義(吉野作造)
・婦人運動(平塚らいてう)
・人類史上初の世界大戦、三国協商(イギリス・フランス・ロシア)、三国同盟(ドイツ・オーストリアハンガリー・イタリア)日本は日英同盟で参戦。
・パナマ運河開通
・日露戦争ごの物価上昇。急激な工業化。農村を中心に不満が高まり反乱でロマノフ王朝が崩壊。資本家を中心とした臨時政府でも民衆の不満はおさまらずロシア革命でレーニンが指導者になる。世界への共産主義の伝播をおそれた各国がシベリア出兵。
・第一次世界大戦後のベルサイユ体制・ワシントン軍縮会議、国際連盟発足、中国で孫文がなくなり袁世凱が列強の支援をうけて軍事力を背景に権力を握る。日本が中国を植民地扱いする二十一か条条約をつきつけ、反発する五・四運動がおきる。韓国の独立運動三・一運動、弾圧される。
・関東大震災とデマによる朝鮮人と無政府主義者へのダ案斡、東京復興計画、普通選挙法の成立(男子のみ)と治安維持法の成立、日本人の海外移住。
・大正時代の文化、白樺派と耽美派、芥川龍之介や大衆小説プロレタリア文学。子どもの文学「赤い鳥」と童謡。美術は二科展ができる。学問は日本書紀の科学的研究(津田左右吉)、民俗学(柳田国男)、哲学(西田幾多郎)、経済学(河上肇)、日本初のオーケストラ山田耕作。活動写真
・ラジオ放送がはじまる

Part2 戦火に消えた北京原人化石
安田財閥会長安田和也が第二回の世界高校生探偵対決を主催。コナン君は子どもになっていたので参加は平次くんでついていく設定。参加者はCIA長官の息子アメリカ人のスペイド、前回のルードヴィッヒ、イワノフ、中国の黄史学。イタリアの探偵さんが欠席したので急きょコナン君が工藤新一が一目おく小学生として参加。

出題は、1941年発掘された北京原人の化石が紛失した謎を解くこと。兵庫の孫文記念館で会った一同は例によって歴史の話。
孫文は1913年から3年間日本に亡命し国民党の前身の組織をつくり宋慶齢と結婚。蒋介石も日本の軍隊で学び、孫文の妻の妹宋美齢と結婚している。

一行は中国・瀋陽(旧・満州)にいく。中国の大元帥・張作霖が日本軍に爆殺されたところ。日本が租借していた満州南部には軍民あわせて100万人、日本が運営する南満州鉄道に競合する鉄道を張作霖が欧米の援助で敷設。1928年の爆殺はその報復だった。公には紹介石器のせいにしていたが中国にいた関東軍が独断で行った。しかし彼らは日本政府から罰せられず満州国設立に突き進む。

マルコ・ポーロも美しいといった盧溝橋で1937年日本軍と中国軍が銃撃戦。日本は中国から撃ってきたと主張。これも軍が勝手におこなった。ワシントン条約のあと軍船が沈められ、陸軍が10万人削減されたことを怒った軍が政治家に反発していたことが背景。日本では1930年浜口首相が右翼青年に撃たれて死亡。1923年5・15事件で犬養首相が暗殺。軍縮・中国撤退を主張する首相が殺され、2・26事件でも大臣が殺され、軍部の力が強くなり表立って軍を批判する政治家はいなくなる。軍は政治の要職をしめて1938年議会の承認なしで物資や労働力を動員できる国家総動員法が成立。東京オリンピック中止・国民服をきて華美な服装は禁止となる。

ドイツではナチが台頭、政策に反対するドイツ人が捕らえられユダヤ人と同様に強制収容所で虐殺された。イタリアもムッソリーニが独裁政治を断行。ソ連では平等社会をめざしたはずが共産党が言論を封じ込め国家にはむかうと秘密警察にとらえられシベリアの強制収容所に送られた。
世界中が全体主義や軍国主義に傾いた時代。

北京・旧協和い学院はかつて北京原人の化石を研究していたアメリカ人研究者ワイデンライヒ博士は1941年日本軍の力が強まると部下にレプリカを作って自分に送るように頼んで帰国。その後本物の化石もアメリカに運ばれることになり3キロほど離れた旧アメリカ大使館に運ばれた。化石はアメリカ海兵隊のフォーリー軍医が受け取り秦皇島に送った。12月8日ハリソン号に積み込みアメリカに向かう予定だったが、その日真珠湾攻撃があって戦火の混乱で化石は行方不明になった。12月8日に日本軍はアメリカ軍の施設を接収。協和医学院にもはいったがレプリカしかなかった。消えた北京原人の化石は頭蓋骨のほぼ完全なものが5つあった。

舞台設定のときアメリカのリーマンショックの設定になっており、そこから日本が戦争に突入した原因に不況があげられる。第一次世界大戦のあと工業生産が回復しものがあふれ、ついに世界恐慌に、アメリカの失業率は25%に達した。日本は関東大震災と東北地方の凶作がかさなり、親の借金のかわりに都会で働く子どもが多くなる。国民は政治家の無策に絶望し植民地を広げる軍を支持。軍へ莫大な寄付が集まる。だが国際連盟はリットン調査団の報告をもとに満州国を認めず、日本は連盟を脱退。

イギリスは投資の資金を各国がひきあげだすと金本位制をやめて他の国は大損。かわてアメリカのドルが台頭。ドイツへのイギリスへの投資がなくなり、ドイツは窮地にたつ。一方でアメリカはカナダやメキシコと。イギリス・フランスは植民地とブロック経済をはじめ、植民地を持たないドイツ・日本・イギリスは領土拡大に動く。日本では財閥が弱い企業や銀行を安い値段で買って儲けていたが政治家は財閥からの資金提供をうけるために黙っていた。そのため民衆の支持は軍に集まった。

沖縄でみなが推理を披露して一通り否定意見がでたあと、コナンと平次の推理。荷物を受け取った軍医のフォーリーは、一時日本軍によって天津に監禁され荷物もそこに送られた。幸い一時保釈になった彼はそれを共和医学院に勤めていたことがある宋という女性にあずけた。実はその女性と日本人男性の子どもが今回の主催者安田氏。彼は母親とともに大切なものをいれたトランクで日本に渡ろうとするが舟がアメリカの潜水艦の攻撃にあい母親が死亡。残った二人の子供がトランクをもって長崎にわたる疎開船にのるがその船も攻撃されて沈んだ。安田さんは弟も失い、自分が助かるためにトランクも捨てており、それをずっと後悔していたのだ。

しかし、コナン君の調査で宋さんのところへ運び込まれた木箱はおおきなものが2つもあり、とても受け取れないので他にも天津にあったスイスの倉庫とパスツール研究所に預けたという。だから、沈んだトランクに最も大切な北京原人の化石の頭蓋骨が入っていた可能性は低い。

ラストシーンは平和の礎。謎は完全にとけなかったけど安田さんの心は救うことができた。安田さんは毎年100人の中国人留学生を招いて交流を始めるそうだ。

解説ページ
・世界恐慌→昭和恐慌→金解禁だったため大量の金が流失して日本が財政難に→軍縮会議
・ニューディール政策
・軍縮会議の取り決めは天皇の統帥権をおかしていると軍が政府を批判
・恐慌を背景にファシズムが台頭
・蒋介石による中国統一、日本の山東省進出、満州事変、満州国建国(傀儡皇帝に外出の自由もなかった)、国際連盟脱退
・軍の保護下での中国大陸進出、5・15事件、2・26事件、日中戦争、盧溝橋事件、近衛内閣による軍の抑制失敗
・高橋是清によるモラトリアムなどで混乱収拾、公共事業で景気回復、軍需産業の発展、新興財閥の成長、国家総動員法、国民腸用例の施行
・第二次世界大戦。ドイツポーランド侵攻、ノルウェー・デンマーク、ベルギー・オランダ・ルクセンブルグへ侵攻。パリも陥落。日本の資源獲得をめざした南進政策。三国同盟。日ソ中立条約。大政翼賛会(総力戦体制をめざした新党)成立
・太平洋戦争、ABCD包囲網、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、ガダルカナル島撤退。
・東京大空襲、特攻隊、沖縄戦、イタリア・ドイツの降伏、ソ連の対日参戦(ヤルタ会談)
・広島長崎原爆投下、ポツダム宣言受託、玉音放送、シベリア抑留、外地引き上げ、国際連合誕生

part3 幻の琉球切手
園子の父親の会社のCMソングを歌うことになった新垣エミリア。父親がアメリカ人で沖縄で一緒に育った兄はアメリカ国籍を選びアメリカ軍に入ったがアフガニスタンで戦死。エミリアに切手アルバムが戦場から届く。

エミリアの祖父ランバートは元海兵隊の顧問で切手収集家。その友人の元中国共産党の幹部闘李はランバートの切手コレクション展をみるために沖縄へやってきた。
エミリアの父は湾岸戦争で戦死している。アメリアの兄は普天間基地で訓練をうけた、沖縄は日本を防衛する以外にアメリカ軍がアジアへ派兵するための基地という面があるのだ。

日本に開国を要求したペリーは5回沖縄にきていて碑が残っている。日本政府が開国を拒んだ場合沖縄を占領して海兵隊や捕鯨船の補給基地にするつもりだった。沖縄は75%の基地施設をもつが昔から地理的に狙われていたのだ。

沖縄の住人は普天間基地ができるまで収容所にいれられていた。でてきたときには基地ができておりお墓などは今でも基地の中にあり住民としては離れがたいものがある。
日米安保条約の地位協定で、米兵が公務中の事件事故は日本に警察権や裁判権がないとされており、軍隊はいつも公務中ともいえるため事件を起こした米兵が基地内へ逃走して本国に帰って罪を逃れるという事例が多かったが、近年は改善されている。

エミリアの祖母は郵便関係の仕事をしており、切手収集が趣味の祖父とはそこでしりあった。1945年から1972年の復帰まで米軍統治下の沖縄では琉球切手という独自の切手が発行されていた。エミリアの兄は切手アルバムに幻の切手のありかを隠していると自慢していた。コナンたちは手がかりを求めてランバートの切手コレクションを見に行く。そのなかに沖縄のない日本の切手が。日本は1951年にサンフランシスコ平和条約に調印。朝鮮の独立を認め、台湾・樺太・千島列島を放棄。琉球諸島をアメリカの信託統治下に置くというものだった、そしてGHQの支配下にあった日本は独立。

GHQは極東裁判で東条英機を筆頭に戦争責任で7人を絞首刑、財閥を解体、言論出版集会を自由にして女性に参政権を与えた。
一方でアメリカはハワイを併合、フィリピンを植民地にした、そして沖縄を手に入れ、朝鮮戦争・ベトナム戦争に沖縄から爆撃機をだした。アフガニスタン・イラクへも派兵している。これらの指摘は闘李がおこなった。
ランバートは闘李の切手コレクションはかつて中国属国だった国が中国の影響をうけているのを証明するものばかりだと反論。
闘李は自分は不発行になった幻の琉球切手を探しにきただけだという。

そこへエミリアの兄の亡くなったときの報告書が届く、死体のこめかみには至近距離から撃たれたあとがあったが報告書ではスナイパーに撃たれたとなっており、コナンは切手が目的で殺害されたことを疑う

エミリアが受け取った兄の切手アルバム、その中に竜切手があり、リコンストラクション(元のシートに戻すこと)をするらしいものがあった。しかし北・南の文字とE・Aの文字。E・Aは兄がエミリアに送ったペンダントにも。コナンは形から首里城に目をつけ、さらに切手の模様が竜が向かい合っていることから王の玉座に切手があると推理。かけつけるとアフガニスタンで兄と同じ部隊だった男が切手をもちだそうとしていた。蘭がとりおさえようとするが日米地位協定があるの捕まえられない。油断した男は、エミリアの兄が軍曹になってから危険地帯に志願させられるのが不満で、足を撃たれた彼に切手の場所を言わせたあとで殺害したと告白。そして立ち去ろうとするが、ランバートが一部始終をきいており捕まってしまう。

でてきた切手は日の丸が米国国旗より上に印刷されたため不発行になったものだった。エミリアの祖母は祖父に渡すと処分されてしまうかもとかくして置いたものだった。

・アメリカによる占領(マッカーサー)、財閥解体(三井・三菱・住友・安田)独占禁止法制定、婦人参政権獲得、東京裁判と戦犯、天皇の人間宣言、日本国憲法公布、農地改革
・サンフランシスコ講和条約(吉田茂)、経済安定9原則、日米安保条約条約(米軍の日本駐留)、教育制度、片山内閣(社会党)、中華人民共和国成立(毛沢東)
・朝鮮戦争、自衛隊創設(朝鮮半島に出兵したアメリカ軍が手薄になったため)、東西対立(冷戦)、日米安全保障条約改定(岸信介)と反対運動
・高度経済成長、国民所得倍増計画(池田隼人)、高速道路開通、農村から都市へ就職、電化製品浮遊、東京オリンピック、皇太子殿下ご成婚(テレビ普及)
・石油ショック、日本列島改造計画で各地で土地の値段があがる(田中角栄)、ロッキード事件、ベトナム戦争、文化大革命
・万国博覧会、ベトナム反戦運動、大学紛争激化、月面着陸、日中国交回復、日韓基本条約調印、沖縄返還
・経済成長と環境汚染、四大公害、ダイオキシンなどの有害化学物質、薬害エイズ、日米貿易摩擦、戦後政治の総決算、日本人とノーベル賞
・冷戦の終結、ソ連崩壊、天安門事件、昭和天皇崩御、バブル経済崩壊、竹下内閣と消費税、リクルート事件
・冷戦後の民族紛争、湾岸戦争と同時多発テロ、地球の一体化(グローバル)、地球環境とエコロジー、北朝鮮の拉致問題

史跡ガイド・資料館ガイド


学習まんがシリーズ 名探偵コナン推理ファイル 日本史の謎 5 (小学館学習まんがシリーズ)

学習まんがシリーズ 名探偵コナン推理ファイル 日本史の謎 5 (小学館学習まんがシリーズ)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/02/10
  • メディア: 単行本



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たぐぼーとのいちにち [仕事]

読み聞かせ時間・・・3分10秒
ウケ度・・・静かにきいていました。
印象度・・・どこがいいのかいえないけど、いいんだなあ。

みなとの1日。
タグボートの仕事をたんたんと描写してあります。

荷物を運ぶはしけをコンテナ船につけてまわって
30年働いた古い船を港にひいてきたり
大きな移民船「アルゼンチナ丸」を港の外までひっぱったり
1日中働いて、夜港に帰るのででした。

これだけ。


たぐぼーとのいちにち

たぐぼーとのいちにち

  • 作者: 小海 永二
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2004/04/20
  • メディア: 単行本



タグ:小海 永二
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サイバーセキュリティのひみつ [社会]

まんがでインターネットの危険を解説。
小学5年生の百合子とトオル。百合子の兄で中学2年生のテツヤがサイ婆(おばあさん姿の妖精?)とシマフクロウのアルキメデスににインターネットの危険性を教わるというあらすじ。

インターネットが普及し始めて20年。便利な反面危険も増えている。


パスワードは家のカギと同じ、人に教えないし、友達や家族でも勝手に人のパスワードを破るのはいけない。また破られるような簡単なパスワードにしておくのもいけない。

日記や家族の写真、年賀状の宛名や友人のメアドなど、PCやスマホには個人情報がいっぱい。パスワードが破られれば、すべてみられてしまう。

やたらとスマホの無料アプリをインストールするのも危険。アドレス帳のメアドを盗まれることがある。信頼できるウェブサイト以外からはアプリをダウンロードしないこと。
一度もれた情報は取り返しがつかない。

パソコンへの侵入方法と対策
・ばれやすいパスワードで侵入→推測されにくい複雑なパスワードにする
・セキュリティホールから侵入→ソフトをアップグレードして最新にする、ウィルス対策ソフトをいれる
・メールに添付されたファイルやダウンロードしたファイルから侵入→ウィルス対策ソフトをいれる
・フィッシング詐欺→都合のよい話がかかれているウェブサイトやメールはあやしい、リンクをみたり返信したりしない。本物かよく確かめて。

企業などで使われるサイバー攻撃対策方法
IDS・・・侵入検知システムで24時間監視して通報するソフト。
IPS・・不審なものを自動的にブロックするソフト。

3人がサイバセキュリティを仕事としてやっている国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)を見学。
日本にきている膨大な不審な通信から日本の情報を守る組織
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
政府の内閣サイバーセキュリティセンター
警察庁のサイバーフォースセンター
防衛省のサイバー防衛隊
など

「情報モラル・セキュリティコンクール」「セキュリティ・キャンプ」などのイベント紹介。

SNSのいじめやいじわるについてもさらっとふれていた。

サイバーセキュリティのひみつは無償公開されています。

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子どもに語る アジアの昔話〈2〉 [昔話]

パキスタン 王さまとオンドリ
王様の領地を管理していたオンドリは、労賃に耳にはいるだけの小麦をもっていっていいといわれたので、ひとつぶのこらず耳にいれて、遠い国の王様のお姫様に結婚を申し込むために旅にでます。
途中キツネ、オオカミ、ハイエナ・ライオンにあって、みんな耳にいれていきます。
遠い国の王様は姫に結婚を申し込むとは無礼だと、オンドリを動物小屋に放り込みますが、鶏小屋ではキツネが、羊の囲いではオオカミが、ロバのおりではハイエナが、王様の前ではライオンが耳からでてきて助けてくれたので、とうとう王様はオンドリに頼んで姫と結婚してもらうことにしました。

ラオス 小石投げの名人タオ・カム
足が不自由で歩けないタオ・カムは両親もないので親切な人に食べ物をわけてもらって暮らしていました。一日中同じところにいて暇なので小石をなげて的にあてるのが上手になりました。村の子どもたちが小石をもってきてくれるのでどんどん練習して、とうとう木の葉に動物の形の穴をあけて、影絵を楽しめるほどになりました。
王様がこの芸をみて、宮殿にタオをつれていき、会議でしゃべりすぎる大臣をだまらせるため、物陰から大臣が何かしゃべろうとするたび土のつぶを口に放りこませました。そして会議が終わった後、他の大臣の報告を聞くことができたといったので、大臣はしゃべりすぎていることに気が付きました。タオ・カムはお城で不自由なく暮らしました。

インドネシア お米の話
大神さまが宮殿をたてるので石をもってくるように神々に命じました。しかしヘビの神は石を運べません。涙をながすとそれが3つの卵にかわりました。ヘビは石の代わりに卵を持って行こうとしますが途中で2個わってしまい、ここから生まれた豚は牛に育てられ、レンブ・グラマンという魔力を持った大牛の弟分になりました。
残った卵からは美しい女の子が生まれ、デビ・スリと名付けられ大神さまの宮殿で大事に育てられました。デビ・スリは美しいだけでなく気立てもよく誰からも愛されたので、神々は大神さまがデビ・スリと結婚したいといいだすのではと心配しました。デビ・スリは養女なので娘と父親が結婚すると世界が破滅すると考えられていたからです。神々は果物に毒をもってデビ・スリを殺しました。
デビ・スリの墓からは米が生えたので、大神さまは米をパジャジャランという国の王に与え、育て方や食べ方を教えましたので、パジャジャランは豊かになりました。
しかしよこしまな商人が、米を買い上げようとしました。パジャジャランの王は天からの贈り物を売れないと断ったので、商人はレンブ・グラマンに頼んでパジャジャランの田んぼをあらさせました。神々はスランジャナという若い神を送って両者が戦い、人々味方したこともありスランジャナが勝ちました。それからというもの、レンブ・グラマンと二匹の豚は田んぼを守る役目をはたすようになり、田んぼはあらされることがなくなりました。

バングラデシュ ジャッカルとワニ
ワニには7匹の息子がいました。なんとか教育をつけてやりたいと思い、学者と呼ばれているジャッカルのところで勉強させることにしました。しかしジャッカルは子どもたちを1日1匹づつ食べてしまい、そのまま遠くに引っ越してしまいました。
ワニはジャッカルに復讐しようと辛抱強くまちました。やっと水辺にジャッカルが来たので足をくわえますが、ジャッカルが「ぼくのステッキをはなしてください」といったので、本当の足をくわえようと放してしまい、逃げられてしまいました。その後も木苺の木の下で待ち伏せしているのを見抜かれたりうまくいきません。
しかし森に食べ物がなくなってきた時ジャッカルは警戒していた川辺にカニをとりにきました。ジャッカルの匂いをかぎつけたワニは尻尾にくいつきます。ジャッカルは「ぼくのあみをはなしてくれよ」といいますが、ワニは今度はだまされず水にひきずりこんでジャッカルを溺れさせたのでした。

ネパール ひょうたんが行く
女が嫁にいった娘に会いにいくために森を通り抜けようとすると、キツネに会いました。キツネは女を食べようとしますが、女は帰り道では自分はもっと太っているので、その方がいいと説得します。同じようにトラとサルの王様も説得して森を通り抜け娘のところでひと月を過ごします。そして帰りはひょうたんの中に入って森を通り抜けようとしますが、キツネにみやぶられて捕まってしまいます。女は蒸し焼きにするなら薪が灰になってからがいいと説得し、灰の上におかれた石にのると灰を獣たちの目にまきちらして逃げてしまいました。

スリランカ ヒョウとトカゲ
ヒョウがトカゲを捕まえて食べようとすると、トカゲはヒョウと戦うといいます。そこで3か月後に戦うことにしました。トカゲは毎日田んぼで泥を体につけてオオトカゲになりました。戦いのときも泥にまもられてヒョウが打ち付けてもダメージをうけません。そしてヒョウの体のあちこちにかみついたので、ヒョウは逃げ出しました。
ヒョウが木の下で休んで独り言をいっていると、木の上のきこりが聞いて、ヒョウがトカゲにまけたのがおかしくて笑ってしまいました。ヒョウは秘密をしられたので木こりを殺そうとしますが、きこりは誰にもいわないと見逃してもらいます。しかし家でも様子がおかしかったので、とうとう妻に話をしてしまいました。煙突でこの話を聞いていたヒョウは、木こりを殺すため夜中にベッドごと木こりを森に運びます。目を覚ました木こりはとっさに「トカゲがねらっている」といったのでヒョウはびっくりして遠くの森に逃げていってしまいました。

タイ マカトのたから貝
モーンの国のマカトはみなしごで、自分で一生けん命働いて暮らしをたてていました。よく働いたのでみんなマカトをはたらきものだといいました。
ある日マカトはスコタイの国に旅にでて、運試しをすることにしました。
スコタイの国で王様のゾウ使いの妻に助けられ、ゾウの世話をすることになりました。ある日王様がゾウをみにやってきてマカトに声をかけてくれました。王様が落としていった1枚のたから貝をマカトはもらいました。
たから貝はお金になりますが、価値はわずかしかありません。マカトは市場で種と交換してもらうとしますが、相手にされなかったので、指を種につっこんでくっついて来た分だけと交渉して、ようやく種を手にいれました。ゾウ使いの家の庭をかりて青菜をつくり、それを王様に献上してたから貝の話をすると王様はマカトの勤勉なのに感心してとりたててくれました。その後大臣になり、王様の娘と結婚してモーンの国を治めるようになりました。

ベトナム 大うそつき
おおうそつきの少年がいました。育てていたおじさんとおばさんは、あんまりウソがひどいので少年を籠にいれて川に放り込むことにしました。少年は「最後にウソの付き方という本をとってきてほしい」と二人を騙して追い払い、通りかかった目の見えない男をだまして逃げてしまいました。しかし逃げ込んだ竹やぶで金のつまったツボをみつけ、一家は金持ちになって暮らせるようになりました。
おじさんとおばさんは、よいお嫁さんがあればうそをつかなくなるかもと結婚させましたが、しばらくはよくなったものの、またうそをついたり人を騙したりするようになりました。
ある日森でトラの子をみつけ、いたずらで前足をおります。親がとんできて木の葉を前足にぬると、あっという間に足は治ってしまいました。うそつきはこれをみて、その木をもちかえり大切にしました。しかし、夫婦げんかをしたとき妻が木の根元にゴミをまいてしまい。木は空中にうきあがります。そして木を止めようとしたうそつきをつれて月までいってしまったのでした。

ミャンマー 四つの人形
人形つかいの息子アウンは運試しのたびにでました。父親は4つの人形をつくってくれました。人形はアウンが尋ねると知恵も力も授けてくれました。アウンは人形の力である隊商の荷物と、残されていた隊商の隊長の娘マラをてにいれます。なんでも手にはいったアウンですが、マラはアウンを許さず口をきいてくれません。何年か後マラの父親が訪ねてきました。マラは父親から奪ったものを返してほしいとアウンに頼みますが、人形が反対して言い争いになっている間に、マラと父親はでていってしまいます。絶望したアウンはそれまで助言をもらっていなかった隠者の人形に助言をしてもらい、宮殿の暮らしをすてて托鉢僧になりました。そしてマラと父親に会い許しを請うと、一緒に宮殿にかえりました。助言をくれた四つの人形の像をたてて祀りました。

パキスタン お百姓のおかみさんとトラ
お百姓さんが畑を耕しているとトラがあらわれて牛を食わせろといってきました。お百姓さんは牛の代わりに妻の乳牛を食べさせると約束してしまいます。家にかえって妻にいうと妻は猛烈におこって自分が対策を考えるからと夫を先に畑にかえします。そして馬にのって男のふりをして畑にいって大声で「トラが食べたい、トラをみつけたい」といいました。トラは驚いて逃げていきました。途中ジャッカルにぶつかりました。ジャッカルが妻の変装をみぬきますが、トラは半信半疑です。2匹は尻尾を結んで畑に引き返し確かめてみることにしました。お百姓さんはあわてましたが妻はおちついたもので、2匹に声が聞こえるくらいの距離になると「ジャッカルさん、太ったトラをつれてきてくれてありがとう。今すぐ骨をあげますからね」といいました。トラはびっくりして走り出したのでジャッカルはあちこちにぶつかって死んでしまい、トラは二度と戻ってきませんでした。

フィリピン タオの物語
空と大地が近いとき、たったひとりの人間タオという若者はヤシの葉で作った小屋にすみ、夜には月のランプをつけて星のベルトをまき、昼には太陽のランプをつけていた。寝る前にには空と大地と一緒にギターで歌をうたった。3人は仲良くしていたが、ある日ケンカをした。
米つきをしていたタオはつらい仕事にうんざりしたといった。空と大地が「それはお前に仕事ではないか」といったのでますますいらいらして、杵を空や大地にぶつかるくらい振り回した、そしてランプやベルトを投げ捨てた。ひどい混乱がおき、杵でつきあげたので空と大地は次第にわかれていった。
タオは後悔したが、ランプも空も大地も戻ってこなかった。タオに残されたのはギターとうすと杵だけだった。

インド 白いゾウ
王様の庭の庭師シャンカルは夜の庭で白いゾウをみます。それは天のゾウでした。シャンカルはゾウが天にかえるとき尻尾につかまって天の国にいき、楽しくすごしてお土産に果物をもってかえりました。妻には口止めしましたが、妻はだまっていることができず、天国のことが近所の人にしられてしまいました。
みなが天国にいきたがったので、みんなで順にゾウの尻尾につかまった人間につかまって天国にいくことになりました。うまく浮き上がったものの、途中で下の人が果物の実の大きさをきいたので、シャンカルはそれを両手で表現しようとして尻尾を放し、みんなは地上におちてしまいました。

スリランカ 五つのだんご
嫁いだ娘のところへやってきた男。下の娘は家柄しかない貧乏な家に嫁にやられて父親を恨んでいたのでつっけんどんでしたが、上の娘は金持ちと結婚して裕福だったので、甘い米の団子をつくって父親をもてなしました。父親はその料理がきにいって名前をわすれないように「あまいこめのだんご」と繰り返しながら歩いて帰りました。忘れないうちに急いでかえろうとして石に足をぶつけ「あーまいったこりゃいたた」になってしましました。
家に帰っても妻には料理の名前がわかりません。近所の人の口添えでやっと料理の名前がわかり、妻は甘い米の団子を5個つくりました。
しかし、どっちが三つ食べるかにもめて、先に口をきいた方が二つ食べることになりました。二人とも口をきかず何日もたちました。近所の人が心配して見に来ると二人とも弱ってベッドからおきれなくなっていました。二人が死んでしまったと思ったので葬式を出そうとすると、土を掘るシャベルが旦那さんの足にあたり、旦那さんはおもわず声をあげてしまいます。すると妻が大声で「私が3つもらう」といったのでした。

イラン ドシュマンとドゥースト
正直で親切で誰にでも親しくして、貧しい人には施しをする男ドゥースト(友)が旅の途中でドシュマン(敵)という男にあった。二人は一緒に旅をするようになり、ドシュマンの提案で先にドゥーストの食料をわけあって食べることにした。しかしドゥーストの食料がなくなってもドシュマンが自分の食料をわけようとしなかった。ドゥーストは別々に旅をすることにして別れた。
ドゥーストは壊れかけた粉ひき小屋にとまったとき、ライオンとトラとオオカミとキツネの話するのを聞いた。その情報からドゥーストは金貨を手に入れ、王様の娘と結婚して、すばらしい土地をてにいれる。
そのごドシュマンと再会するがドゥーストの話を聞いたドシュマンは自分も粉ひき小屋に行くが、話を聞かれたことを知っている動物たちはドシュマンを見つけて殺してしまった。
ドゥーストは末永く幸せに暮らした。

子どもに語る アジアの昔話〈2〉

子どもに語る アジアの昔話〈2〉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: こぐま社
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: 単行本



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