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子どもに語る北欧の昔話 [昔話]

〇りすとてぶくろと針
「りす」と「てぶくろ」と「針」が一緒に住んでいて、森へでかけます。針は泉とか腐った木の切り株をみて、「いいものみつけた!」と二人に報告するのですが、二人はちったもめずらしくないと馬鹿にします。しかし針が鹿をみつけて草にまぎれて食べられたあと体の中で暴れて鹿を殺したのをみて、二人は感心し、針に言われたとおり、泉の水をくんで、腐った木の切り株を薪にして鹿を料理したのでした。

〇北風をたずねていった男の子
まずしい家の男の子が粉を運ぼうとしたら、3回も北風に粉をふきとばされてしまいます。
男の子は北風のところへいって、粉を返してもらおうとしますが、北風は返せないと違う宝物をくれます。しかし、帰りに泊まった宿の主人とおかみさんが宝物をガラクタとすりかえてしまいます。これが2回続いたあと、3回目にもらった魔法の混紡で宿の主人から宝物を取り返し、男の子は家に帰りました。

〇銅の鍋
昔金持ちだった家の奥さんと息子が、今は地主に借金をかかえてお金を返すことができません。息子は川をわたろうとしていた小さなみすぼらしい男を手伝って銅の鍋をもらいます。これを火にかけて頼めばなんでももってきてくれるのです。二人は鍋に頼んで地主さんの家からお金を持ち出しました。地主さんは怒って鍋を捕まえようとしたら鍋にはまって動けなくなりました。息子は地主さんの娘と結婚するのを条件に鍋からだしてあげました。しかし、結婚式の日に鍋はきえてなくなっていました。

〇屋根がチーズでできた家
子どもの肉を食べるのが大好きなトロル女の家は屋根がチーズでできていました。
貧しい小作人夫婦の息子と娘がチーズを食べて、つかまります。
息子は知恵のある子で、太らせてから食べた方がいいとトロル女を説得し、時間を稼ぎ、食事ももらいます。
いよいよかまどにいれられそうになると、焼き板から転げ落ちてみせて、乗り方がわからないといい、トロル女に見本をみせてくれと頼んでだまし、かまどで焼き殺してしまいます。
二人はトロル女の宝物をもって家に帰りました。

〇ちいさなおいぼれ馬
美しいものが好きな王子はみにくいものが許せません。ある日うすぎたない老人とみっともない馬をみて追い払わせましたが、老人は魔法使いだったので王子は小さな老いぼれ馬にされてしまいます。そして「けがれのない姫が、おまえを一番大切な友達」といってくれるまで呪いはとけないのです。
農家の息子ハンスにひろわれた馬は一生けん命働きハンスと仲良くなりますが、ハンスの父親は馬をうりはらおうとします。ハンスはなんとか邪魔をしようとしますが、とうとう馬は売られてしまいます。ハンスは馬をおいかけていきました。
お城の下のお姫様に引き取られることになった馬をみつけハンスも世話をするため一緒にお城に行きます。
お城には二人のお姫様がいて、上のお姫様が母親の形見の指輪を魚釣りのときになくしてしまいます。馬が蹴り上げた魚から指輪がみつかりハンスは上のお姫様は結婚させられそうになりますが、正直なハンスは指輪をみつけたのは馬だといいます。
馬が上のお姫様と結婚させられそうになったとき、下のお姫様が馬にすがりついて「お前は私の一番の友達」といったので呪いは解けて、王子と下の姫が結婚して王子の国に帰り、ハンスと上の姫が結婚して王国を継ぐことになったのでした。


〇正直な若者とねこ
欲張りな父親の遺産をついだ息子が夢のお告げをうけます。
父親がよくない方法で残した財産は、半分は貧しい人に分け与え、半分は海に捨てろ、そしてうきあがってきたものだけをうけとってよい。
息子は夢の通りにして6スキリング手に入れ森に行きます。泊めてもらった家にいた猫を残ったお金で手にいれて旅をつづけ、お城にやってきます。
お城ではねずみが食卓をかけまわっていたので、ねこが追い払います。感謝した王様は息子をお姫様と結婚させてあととりにしたのでした。結婚式には息子を旅の途中で泊めてくれたひとたちが呼ばれ、みんな大臣になりました。

〇トロルとうでくらべをした少年
ヤギ飼いのラッセは偶然トロルの小屋をみつけます。最初は怖かったのですが、知恵を使ってトロルをだまし、家に入り込んで策略でトロルをやっつけて宝をもって家に帰ります。
おかゆをどれだけたくさん食べれるか競争して、こっそりおなかのところにつけた袋におかゆをためておいて、おなかがいっぱいになったら腹を切ってだすんだといって、袋を切ってみせたらトロルは本当に自分のおなかを切って死んでしまった。

〇トリレヴィップ
一人の娘が教会の帰りに独り言で数を20まで数えていました。それをお屋敷の若様にきかれたので、一晩でつむ糸の数を数えていたといいわけします。お屋敷によばれ一晩で20の糸をつむようにいわれますが、できません。こびとのニッセがあらわれてお嫁さんになってくれれば手伝ってやるというので娘は承諾します。しかし、あとで後悔しました。
一方お屋敷の奥様は娘が働き者だから若様と結婚させようとします。娘はニッセのことがいいだせなくて準備がととのえられていきます。娘が元気がないのでニッセが理由をきくと、娘は訳を話します。ニッセは自分の名前をあてたら自由にしてやる、期間は3日で、あてられるのは3回といいます。
お屋敷の漁師が結婚のごちそうのために毎日狩にでて、ニッセが踊りながら自分の名前はトリレヴィップでもうすぐ娘と結婚できると歌っているのを聞きます。娘の友達がこの話をきいて娘に伝えたので、娘は名前をあてて、若様と結婚できました。
親切なニッセは結婚式に醜いおばあさんが来るから、大事にもてなすようにといいのこします。おばあさんたちは、糸をつむいで目が赤くなり、口は裂け、足が悪くなったといったので、娘は若様から「もう糸をつむがなくていい」といってもらえたのでした。

〇いのちの実
りんご畑を相続した3人兄弟ですが、上二人が畑を半分にしてしまい、末っ子はりんごの木1本しかもらえませんでした。畑には「いのちの実」をつけるりんごがあると父親は言い残していましたが、どの木なのかは教えませんでした。
国のお姫様が病気になったとき、上の二人の兄は自分の畑のりんごをもっていって運試しをしようとしますが、森であった老婆にうそをついたため、りんごは違うものに変わってしまい、追い返されました。弟は正直に対応したので、弟のりんごでお姫様は元気になりました。
王様はお姫様と結婚させようとしますが、お姫様は身分違いの男を嫌って無理難題をふきかけます。弟は旅の途中で助けた川カマス、ミツバチ、カラスの助けをかりて切り抜け、二人は結婚するのでした。

〇リヌスとシグニ
王子のリヌスは狩にいってトロル女に捕まってしまいました。王様は王子をみつけたものに国の半分を与えるとおふれをだします。
小さな小屋に年取った両親と住んでいるシグニは王子を探しに森に行きました。トロル女の家で眠っている王子をみつけますが目をさましません。娘は家にかくれて王子の眠りをさます方法を知ります。王子はトロル女に結婚してくれてといわれて断り続けていたのです、トロル女たちは(二人いるのです)、自分たちがでかけている間王子が逃げないように魔法で眠らせていたのです。
シグニはトロル女たちの留守に王子をおこして、トロル女たちが森でなにをしているか、王子の寝かせられているベッドに掘ってあるルーン文字の意味をききだすように助言します。
ベッドはルーン文字の呪文をとなえると空を飛んで好きなところへいけるものでした。そしてトロル女たちは昼間森で卵の投げっこをしていて、卵を落とすと死んでしまうこともわかりました。二人はベッドでトロル女たちのところへいって王子がやりで卵をわって、トロル女たちを殺し、宝物をもってシグニの家に戻ります。
そして王子はお城に戻り王様にお願いしてシグニと結婚します。

〇おんどりときつね
きつねとおんどりのだましあい。きつねがおんどりを騙して両目を閉じさせてさらっていきます。しかしさいごにおんどりが猟師が来たとウソをついてきつねを追い払いました。

〇赤いめ牛
お后様を亡くした王様が、自分の娘と結婚しようとします。娘はいやがり泣いているとおばあさんが来て知恵をさずけてくれます。なぜか「カラスのくちばしでドレスをつくる」とか。
でも結婚させられそうになったので、カラスのくちばしのドレスをもって赤いめ牛にのって娘は城をでていきます。
銅と銀と金の森をとおるとき娘はめ牛のいうことをきかず、め牛は雄牛とたたかうことになりましたが、なんとか倒してお城にたどりつきました。そこで娘は料理番にしてもらいます。
みんなが教会にいくとき娘は一人で残って料理をしていましたが、め牛の助言でカラスのくちばしのドレスを着て教会にいきました。(料理はめ牛がしました)娘の美しさに王子様は声をかけようとしますが、礼拝が終わるころ娘は森で手に入れた魔法の葉を使って消えてしまいます。しかし3度目に王子は靴を手にいれました。
国中の娘にはかせてみましたが合いません。最後に王子の母親が料理番の娘を思い出しはかせてみたらぴったり。二人は結婚することになりました。結婚式には娘の父王もよばれお祝いにきてくれました。

〇屋敷こびと
大きなお屋敷のご主人がとびきりおいしい食事をつくるように料理人にいいつけます。しかし料理ができると屋敷こびとが来て、すべて食べてしまうということが3度続き、料理人は首になってしまいます。屋敷こびとは料理人に好きなものがだせる小箱をくれました。
料理人のあとに召使頭が料理をしていましたが、この小箱が欲しくなりました。(その前に屋敷の主人の命令で屋敷こびとをおたまで殴っていたんですけどね)そして屋敷こびとを呼び出して、いらないというのにスープを味見させ小箱を手に入れます。しかしそれはトロルがでる小箱で、主人と召使頭はさんざん殴られました。そのあと屋敷こびともいなくなってしまいました。

〇ドブレ山のねこ
おおきな白熊をつかまえた男が王様に届けるために旅して、クリスマスイブの晩にドブレ山のふもとにつきました。ハルヴォルという男の小屋に泊めてもらおうとすると、クリスマスイブには大勢のトロルがくるので家をあけなければならないというのです。男はトロルがいてもいいからと白熊とともに泊まることにして、ハルヴォルの一家は外にいきました。夜トロルたちがきて騒いでいると、白熊の鼻にあついソーセージがあたってしまい、トロルたちは追い出されてしまいます。
翌年、ハルヴォルが木をきっていると、森の奥から「お前の大きな猫はいるか?」と声がします。ハルヴォルが「いるよ、子猫が7匹うまれて、親猫より乱暴だ」と答えると声は「お前のところには金輪際いかない!」といって、それからはハルヴォルの家にトロルは来なくなりました。

〇木のまたアンティ
二人の預言者が旅の途中で泊まった家で男の子が生まれました。預言者が占うと、ちょうどその家に泊まっていた毛皮商人の跡取りになるとでました。これを聞いた商人は予言が実現しないように、男の子をもらいうけ(その家にはすでに子どもがたくさんいたので)森で木のまたに赤ん坊を挟んで立ち去ります。しかし、狩人が男の子をみつけてアンティと名付けて育てました。「木のまたアンティ」と呼ばれていました。
何年か後に商人がとおりかかり、名前から自分が捨てた男の子と悟りました。商人は家に手紙を届けてほしいとアンティに頼み、その手紙にアンティを殺してしらかばの木に吊るすように書いたのでした。そうとはしらないアンティは手紙をもって旅にでますが途中で眠くなって眠っているうちに、いたずら好きな二人組が手紙をみつけて商人の筆跡をまねて書き換えてしまいます。手紙はアンティを娘の婿にして、犬をしらかばの木に吊るすようにとかかれていました。家の人たちはいうとおりにしました。
家に帰ってびっくりした毛皮商人は、アンティを厄介払いしようとポホヨラに行って北の館の女主人、かしこいロウヒに人間にとって幸せとは何かきいてくるようにいいます。
アンティは旅にでて、途中困っている男やおばあさんにもロウヒへの質問を預かってすすみます。
ロウヒの館には娘がいて、アンティを気に入って助けてくれます。ロウヒは普通に質問してもダメなので、娘がそれとなく聞いてくれて、アンティは隠れてその話をきくのです。
アンティは途中で質問の答えを教えて宝物をもらいます。
毛皮商人はアンティが妬ましくてたまらなくなり、自分も旅にでます。
ところでアンティが預かった質問の中に、渡し守のおばあさんがどうしたら仕事をやめれるか?というものがありました。答えは「今度人を渡したら先に岸にあがって、左肩で船を押し戻し、私は地面の上に、おまえさんは船の中にという」というもので、毛皮商人はおばあさんの代わりに渡し守になって佳恵ってきませんでした。
ちなみに人間にとっての幸せは「大地とともに働くこと、木を切り倒し、根を掘り起こし、石を集めて水路をつくり、地面をたがやすこと」だそうです。


子どもに語る北欧の昔話

子どもに語る北欧の昔話

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: こぐま社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 単行本



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